
ついにこの日が来た! 拙者もKindle本デビューだ!

主要キャラの中で私のイラストだけない……

拙者のイラストの多さは同率2位!

2位が7人もいるんですけどね
要約
ラノベ挿絵作成の実践編として、『魔法都市カディンギルの思い出(上)』の表紙絵を例にそっくりイラストの作成方法を紹介します。いくつか試したけど普通に参考画像を使う方法を採用。寄せるところは寄せて、変えるところは変えて、既視感を刺激するイラストを作りたい!
ラノベイラスト作成の決定版!(当社比)
ラノベ挿絵実践置き場19践目ではそっくりイラストを作ります。……あれ? どこかで見たような? 的な雰囲気で既視感を刺激する作戦です。基本的な作成については、VRoidキャラをもとにしたイラスト作成方法をご参照ください。

例として『魔法都市カディンギルの思い出(上)』の表紙絵を用います。今作のヒロインが前作のヒロインとそっくりって設定なので、なるべく寄せたい。構図や雰囲気なんかも同じにして、でも変えるところは変えて、って既視感を出せたら面白くね?という発想です。
この方法では3Dキャラクター作成ソフト「VRoid Studio」、AIイラスト生成サイト「PixAI.art」、お絵描きソフト「FireAlpaca」を使っています。ありがたいことに3つとも無料で遊べます。感謝してもしきれない。いつもお世話になってます!


おススメ手順
肌の色を変えたい
前作のヒロインは水の精霊、今作のヒロインは人間。ってことでまずは肌の色を変えなければいけません。あとは髪色、目の色も変更。この辺りはAIイラストの得意技ですよね。……と思ったんですけど思ったより苦戦。詳細は後述、しくじり先生をご覧ください。




紆余曲折の末、王道の参考画像+Strength調整で行きました。「black short hair, brown eyes, white dress, smile, holding a stylized boy plush toy」+作風プロンプト(以下リンク参照)です。Strengthが0.65だと全体的に青っぽいですけど、0.85まで数値を上げればめっちゃ自然な感じ。

ぬいぐるみを持たせたい
元となる参考画像の手のひらには水の妖精っぽいキャラクターがいます。今回はこれを主人公のぬいぐるみっぽくしたい。プロンプトの「holding a stylized boy plush toy」でそれを試みていますが、なぜかクマになりました。
まず試みたのは部分的な編集です。以下リンク先では「編集」⇒「画像拡張」をおこなっていますが、同じ編集モードからAIイラストのクマぬいぐるみ部分を選択。プロンプト「stylized boy plush toy」で部分編集をお願いしました。……なんかよくわかんない透明のリンゴが出てきました。


どうやら私は部分編集が下手っぴらしく、これまで何度か試しましたがうまくいったことがありません。でもってだいたい諦めてお絵描きに逃げます。もちろん今回も早々に逃げました。透明リンゴだけでもややこしそうなのに、なんか手も怪しくなってますし。


お絵描きに関しては、これまた後述するしくじりでそれっぽいぬいぐるみが得られてました。ぬいぐるみをお絵描き修正し、ついでに背景も削除(やり方は以下リンク先を参照)。これを参考画像として再AIイラスト化です。Strengthは高めの0.85設定でそれっぽいぬいぐるみを描いてくれました。

リボン?も合わせたい
何か寂しいなーと思ったら、魔法効果的なものが見当たらないです。旧作表紙絵には、水の精霊ってことで青いリボン?みたいな魔法効果が描かれています。できればこれも再現して、より元の挿絵に寄せていきたいところです。




旧作表紙絵の青いリボン?をなぞるように黄色いリボンをお絵描き。レイヤーを使えば簡単にトレースできるから楽ちんです。これを参考画像にして、プロンプトには「rings of light」を追加しました。Strengthが0.55だとガタガタ、0.85だとやり過ぎ、ってことで0.65あたりが良さげでした。
構図はそっくり、肌とか髪の色は変更、ぬいぐるみを持たせて、リボン?的な魔法効果まで再現しました。寄せるところはかなり寄せつつ、違うところはっきり違うイラストを再現できた! これで既視感を刺激できる! ……と喜んでいたんですけど、最後にミスを発見しました。
ぬいぐるみ変更
この表紙絵を作り終えた後、挿絵イラストの準備にかかりました。そこでVRoidキャラを再現するために、主人公の髪形は「mushroom cut」になりました。……表紙絵の主人公と髪形変わっちゃったので「誰だこれ?」状態。誰も気づかないとしても個人的に気になるのですよ。
表紙絵の一部分のみを変えるのは超難しそうです。ということでぬいぐるみ部分のみを切り出してAIイラスト修正してもらうことにしました。画像全体に対して「mushroom cut」って入れると、ヒロインがおかっぱになる未来が容易に想像できたので。




お絵描きの時点でぬいぐるみ部分をただ抜き出すだけでなく、髪の毛の跳ねもできるだけ修正しました。これを参考画像に設定して、プロンプトは「looking away, smile, stylized boy plush toy, Black hair, mushroom cut, brown eyes, white wizard’s robe」です。
出力された画像を見るとStrengthは0.55でも0.65でも良さげです。0.75まで行っちゃうとぬいぐるみではなく人間が出てきますし、「mushroom」に引っ張られてキノコのぬいぐるみ抱いてますし、ある意味予想通りの行き過ぎです。




得られた画像を元の状態にはめ込んで参考画像とし、再AIイラスト化です。Strengthが0.35だとおかっぱ頭っぽい。0.45で髪の毛が跳ね出し、0.55ではマッシュルームっぽさ皆無になりました。ということで0.35を採用。これにてそっくりイラストの完成です!
今月のしくじり先生
①線画スタイル
前述の通り、参考画像+Strength調整を試みる前に紆余曲折がありました。その①が線画スタイルです。「背景削除」と同じく「画像補正」の中に「線画スタイルに変換」って項目があります。そっくりイラストで肌や髪の色が違う、ってことで挑戦してみました。

あっという間に線画スタイルに変換してくれました! ……問題はここからどうやって色を付けるかですけど、まずはやっぱり参考画像+Strength調整を試みました。プロンプトは「black short hair, brown eyes, white dress, smile」+作風プロンプトです。



Strengthが0.55とか0.65だと着色が足りない、0.75だと構図が大幅に変化。もうちょっと調整すれば何とかなったかもですけど、あんまり着色してくれない印象です。……着色ってことで思い出しましたよ。「画像補正」には「スケッチを着色」ってのもあるんでした。

プロンプトは先ほどと同じなんですけどね。肌色はOK、でも髪の毛はなぜか灰色。これもまた先行き不透明だなー、ってことで早々に挫折しました。これはこれでありだとは思いますけど、私の腕では使いこなせいって感じです。
②VRoidキャラ
当然いつもの方法も試しました。VRoidキャラを参考画像にしてStrength調整です。ちょっと問題があって、VRoidのポーズを保存してなかったんですよね。ってことでできるだけ寄せて、似たようなポーズをとってもらいました。



Strengthは0.65でも0.75でもあんまり変わらない。0.65の方がポーズは忠実っぽいですけど、顔の角度は両方とも参考画像と異なります。

先ほどのStrength:0.65を参考画像に設定して、Strengthは0.65、プロンプトは「holding a stylized boy plush toy」で再AIイラスト化したのが上記画像です。この状態でHiresすればいい感じになったのかもですけど、もうちょっと構図的に寄せたかったので最初に紹介した方法を採用しました。
こんな調子でわりと苦労しましたけど、旧作にそっくりな表紙絵を作成できて満足です。ちょっとは既視感を刺激できますかね? ……完全な自己満足ですけど。
まとめ
ラノベ挿絵作成の実践編として、『魔法都市カディンギルの思い出(上)』の表紙絵を例にそっくりイラストの作成方法を紹介しました。いくつか試したけど普通に参考画像を使う方法を採用。寄せるところは寄せて、変えるところは変えて、既視感を刺激するイラストを作りたい!





